ダルのサイ・ヤング賞を後押しするライバル右腕2人の“失点”

ダルのサイ・ヤング賞を後押しするライバル右腕2人の“失点”

 カブスのダルビッシュ有(34)が15日(日本時間16日)のインディアンス戦に8勝目(2敗)をかけて登板。7回で今季最多となる9安打を許したものの、3失点と粘りの投球。勝利投手の権利を手にしたが、救援投手が打たれ、メジャー単独トップの8勝目は逃した。

 ダルは、リーグトップの勝ち星に加え、同2位の防御率1・77、同7位の奪三振72と、3部門で上位につけており(14日終了時)、サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)の有力候補のひとりに挙がっている。

 ダルのライバルは、メッツのデグロム(9試合で4勝1敗、防御率1・67、79奪三振)、レッズのバウアー(9試合で4勝3敗、同1・71、83奪三振)の右腕2人。いずれもメジャーを代表する好投手とはいえ、この2人はマイナス材料を抱えている。

 デグロムは8月中盤に首を寝違えて1度、登板を回避した。バウアーは9試合の登板のうち、今季、特別ルールで実施されている七回制のダブルヘッダーに5試合も登板している。ダルはダブルヘッダー(8月29日のレッズ戦)に1試合登板しているものの、3人の中では唯一、ローテ通りにマウンドに上がっているのだ。

「デグロムの登板回避はマイナス材料になりますが、バウアーのダブルヘッダーでの登板は自分ではコントロールできないだけに失点にはならないでしょう。3人の成績を比べると甲乙つけ難い。最終的にはチームのポストシーズン進出への貢献度が重視されると思う。今季のダルは初戦こそつまずいたが、それ以降は安定した投球でナ・リーグ中地区で首位に立つチームを牽引してきた。他の2人にはないプラス材料です」(スポーツライター・友成那智氏)

 カブスと同地区のレッズは5・5ゲーム差の3位、メッツは首位ブレーブスと6・5ゲーム差のナ・リーグ東地区4位。いずれもポストシーズン進出は微妙な状況だ。

 加えて「デグロムは過去2年連続で受賞しているだけに、ダルが同情票を集める可能性もある」(友成氏)という。