加藤学園・勝又主将「恩返しになった」甲子園初勝利

引用元:日刊スポーツ
加藤学園・勝又主将「恩返しになった」甲子園初勝利

全員野球で甲子園初勝利をつかんだ! 加藤学園が鹿児島城西を3-1で下した。先発の肥沼(こいぬま)竣投手(3年)が、9安打1失点完投。力投するエースを、6回に大村善将内野手(3年)が中前適時打、8回に杉山尊(たける)内野手(3年)が右中間を破るランニング本塁打で援護した。下級生も攻守で貢献し、同校の歴史に新たな1ページを刻んだ。

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1年間、チームを引っ張ってきた加藤学園の勝又友則主将(3年)は、歓喜の瞬間をベンチで迎えた。「5番一塁」で先発出場したが、6回の守備中に両足をつって交代。治療を受け、9回にベンチへ戻った。試合に勝利し、聖地で念願の校歌斉唱を行い「これまで支えてくださった方々への恩返しになったと思う」と笑顔を見せた。

昨年8月、チームの主将に就任。「最初は何をやればいいのかわからず、先輩や先生方に指導されながら、自分のやり方を見つけていきました」。行動でチームを統率すると決意。全力疾走など、細かなことを自らが進んで行った。だが、当初はチームがまとまらず、昨秋の東部地区大会は4位。「最もキツい時期だった」と振り返った。

同県大会以降にチームがまとまり、東海大会4強。センバツ切符もつかんだが、コロナ禍で春夏の甲子園大会が中止。精神的に苦しい日々が続いたが、顔を上げた。「自分たちが下を向くと周りに申し訳ないと思い、みんなで乗り越えてきました」と強調した。

自身の姿勢がチームに影響を与えると、常に考えてきた。「自分がだらけると周りもだらけるので、気をつけていました」。その意識が実り、この日は2回にチーム初安打となる中前打。甲子園初出場の晴れ舞台で、歴史に名を残した。【河合萌彦】