巨人6000勝の軌跡~5700勝 村田修一「チャンスで打って、バット一本で優勝に導く」信念貫く

引用元:スポーツ報知
巨人6000勝の軌跡~5700勝 村田修一「チャンスで打って、バット一本で優勝に導く」信念貫く

 巨人が6月19日の阪神との開幕戦(東京ドーム)に勝利し、球団通算6000勝を達成した。

 スポーツ報知では、「巨人6000勝の軌跡」と題して、1000勝から100勝ごとの節目勝利を、当時の記事で振り返る。

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 巨人がDeNAとのシーソーゲームを制した。6―7の9回1死三塁で阿部が同点打、2死後に村田が勝ち越し打で試合を決めた。阿部は3回に13号2ランを放ち、3打点の活躍。残り19試合、どんな形であれ、白星をもぎとっていくしかない。

◆巨人8―7DeNA(2015年9月4日・横浜)〔勝〕山口48試合4勝5敗2セーブ〔敗〕山崎康54試合2勝4敗34セーブ〔セーブ〕沢村48試合6勝3敗28セーブ〔本〕梶谷9号2ラン(菅野・1回)、10号3ラン(山口・8回)、ロペス23号(菅野・1回)、阿部13号2ラン(三嶋・3回)、バルディリス12号(マシソン・8回)

 右こぶしを握りしめ、村田はベンチに向かってガッツポーズした。

 「みんながつないでくれたチャンスだったので、必死で食らいついていこうと思って打席に入りました。(チームは)3年間(セ・リーグで)勝っている。プライドをみんな持っているし、勝ち方を知っている」

 4連覇を目指すチームの勝負強さを、土壇場で見せつけた。

 6―3の8回にマシソン、山口で4点を失った。敗色濃厚だったが、ドラマが待っていた。

 9回はこの日昇格したばかりの代打・堂上が抑えの山崎康から二塁打。坂本の犠打で三塁に進み、阿部が同点打。さらに2死一、二塁で、村田が三上から左前打を放つ。

 相手は前進守備。打球は鋭く、左翼手の正面だったが、二塁走者の代走・吉川が思い切ってホームを突く。わずかに送球もそれた。

 「2死で、2ストライク。打った瞬間にGOでした」と抜群のスタートで決勝点をもぎとった。

 その裏の守備では二塁に入り、1死一、三塁で、鋭く難しいバウンドのゴロをさばき、併殺を完成させた。体勢を崩しながらの捕球に「しっかり執念で捕った」と胸を張った。

 原監督は「ベンチスタートの人たちが本当にいい役割をしてくれた」と手放しでたたえた。

 村田は初回2死一、二塁で遊ゴロ、7回2死二、三塁では二ゴロに倒れ、好機をつぶしていた。

 だが「チャンスで打って、バット一本でチームを優勝に導く」という信念は消えていなかった。

 8月30日の中日戦。チェンジアップ狙いで直球を捉え、決勝の10号ソロを放っていた。読みが外れての安打は、今季初。

 「これができれば最強だ」。そう自分に言い聞かせ、最後に結果を出した。

 阪神とヤクルトはともに勝利していただけに、ミラクル逆転勝ちは大きな意味を持つ。

 指揮官は「この時期に来たら、見えない力というか、我々にはどうすることもできない部分が、非常に大きく左右する気がする」と、競り勝ったナインの気迫と執念をたたえた。

 村田のヒーローインタビューでは、古巣のDeNAファンから猛烈なブーイング。

 「何とか逆転優勝できるように頑張りたい。優勝することを目標に、2月1日からユニホームを着ている。それを忘れないように、最後の1試合まで必死に頑張りたい」

 魂のこもった村田の言葉に、左翼席のG党が負けじと沸いた。(尾形 圭亮)報知新聞社