奥川以外にもいる注目株!ヤクルト二軍の守護神・鈴木裕太

奥川以外にもいる注目株!ヤクルト二軍の守護神・鈴木裕太

 6月30日、奥川 恭伸(ヤクルト)が公式戦2度目のマウンドに上った。戸田球場で行われたイースタンリーグのヤクルト対ロッテの試合。雨が降るなかでの登板となったが、そんなのおかまいなしといった圧巻な投球を見せてくれた。

【写真】迫力が伝わってくる鈴木裕太の投球フォーム

 奥川は雨天中断を挟んだむずかしい展開のなかで、1回を14球で1奪三振を含む三者凡退に打ち取っている。前回の登板と同じく、この日もストレートの最速は154キロを計測。変化球も140キロ台でコントロールもまとまっていた。今後も二軍での登板を続けながら、長いイニングをこなせるようになったら一軍へ昇格という青写真となりそうだ。

 さて、ヤクルトの二軍ではどうしても奥川に目がいってしまうが、その他にも注目すべき投手は存在する。そのひとりが鈴木 裕太だ。

 鈴木は2018年ドラフト6位でヤクルトに指名された高卒2年目の右腕。日本文理高校2年時には夏の甲子園に出場。2年生ながら初戦の先発投手を任され、2.0回2失点(自責0)の成績を残している。

 ルーキーイヤーとなった昨年は二軍で19試合に登板。0勝2敗、19.1回を投げ奪三振11に対し与四球19、さらには防御率8.84とプロの洗礼を浴びた。また、市川 悠太や濱田 太貴といった高卒の同期が一軍に呼ばれるなか、鈴木は一軍への昇格チャンスすら訪れなかった(市川は一軍での出場機会なし)。

 しかし、今年は二軍で2試合連続して9回のセーブシチュエーションでの登板を任されている。今シーズン初登板となったイースタン・リーグ開幕戦となる西武戦では、その初球を高木 渉に本塁打を浴び、一死後に安打を許したが続く打者を併殺で打ち取り初セーブ。6月23日の巨人戦ではわずか7球で三者凡退とし、2試合連続でセーブをマークした。

 140キロ代後半から150キロを超えるストレートを軸に変化球も交える投球スタイル。現時点で絶対的な変化球はないが、二軍とはいえ高卒2年目ながら守護神として起用されているのは、光るものがあるからこそだろう。

 一般的に高卒でプロ入りした投手は、まず先発として起用されるのがほとんど。しかしヤクルトでは梅野 雄吾が2年目から中継ぎに定着し、3年目の昨シーズンは68試合に登板し28ホールドをマークした事例がある。鈴木も同様に二軍の守護神として結果を残し、一軍では中継ぎスタートという可能性も十分にあるだろう。

 ヤクルト二軍の守護神・鈴木 裕太の今後に注目したい。勝田 聡