近本復調なくして阪神の浮上なし!矢野監督「機能すれば相手嫌になる」

近本復調なくして阪神の浮上なし!矢野監督「機能すれば相手嫌になる」

 阪神は28日、DeNA戦(横浜)で1-9と完敗し、最下位に終わった1998年以来となる球団ワーストタイの開幕から3カード連続負け越しとなった。前日27日に連敗を止めた勢いを持ち込めず、借金は再び「5」となり、単独最下位は変わらず。矢野燿大監督(51)は打率・114と苦しむ近本光司外野手(25)の奮起をうながした。

 27個目のアウトまで、ベンチから祈るような声援が響いた。諦めてはいない。ただ、現実は残酷だ。一方的なスコアを厳しい表情でみつめた矢野監督は、この1敗の重みを認めた。

 「(浮上の)きっかけになりそうな試合。波に乗ってくれたらというところがありながら、立ち上がりに1点取って、あそこから点を取れない。波に乗れないなというのは、もちろんある」

 一回に近本の四球に二盗を絡め、糸井が左前適時打。幸先よく先制も、直後に中田が3失点で逆転を許すと、打線は二回から沈黙した。前夜は九回2死からサンズの来日初本塁打など2桁安打で劇的逆転勝ち。昨季16勝8敗1分と大きく勝ち越したDeNA戦、しかも8勝をあげた横浜。勢いづくはずの一戦なのに、結果は5安打1得点。1試合平均1・4得点と貧打に悩んでいた2日前までに一夜で逆戻りした。

 開幕から3カード連続負け越しは最下位に終わった1998年以来22年ぶり。2勝7敗で今季最多タイの借金5。打線の低調は投手陣も巻き込んだ悪循環を生む。先発の中田に五回に代打を送り、前日27日の岩貞と同じ4回降板。完全に後手に回った。

 「追いつかないと勝ちはない。打線も活発だったり、余裕があれば、(先発を長く)いかせられるけど。早めに仕掛けるようなチーム状況になっているんで」

 結果的にエドワーズ、守屋らの離脱で層が薄い救援陣の防御率9・43も目立つ。負の連鎖を食い止めるために、キーマンを指名した。

 「チカ(近本)が機能してくると、相手にとっても嫌になるんで」

 この3連戦も9打数1安打の近本は打率・114に低迷。得点どころか好機も少ない現状で、いかに好調の糸井とマルテにつなぐか。1番打者の重要性は一回に証明された。開幕の2番から早々に配置転換も、将が期待する姿は変わらない。

 「近本の復調というか、まず何回もチャンスメークを多くできるというのが大事だと思う」

 首位と4・5ゲーム差は今季最大で、24日から6位のまま。打開の鍵を握る背番号5に、一刻も早い覚醒が求められる。(安藤理)