MLB、60試合となって打率、防御率のシーズン記録更新もありえる…イチローは2004年に60試合で4割6分1厘をマーク

引用元:スポーツ報知
MLB、60試合となって打率、防御率のシーズン記録更新もありえる…イチローは2004年に60試合で4割6分1厘をマーク

 開幕の遅れていた米大リーグの今シーズンが60試合制で決まった。ペナントレースとともに、短期決戦で注目されるのが個人記録。本塁打や勝利などは無理だが、率で争う打率、防御率に関しては、過去のシーズン記録を塗り替える可能性もある。もちろん、アスタリスク付きの参考記録になるだろうが、昔の記録も踏まえて、可能性を追ってみた。

 1941年テッド・ウィリアムズ(レッドソックス)以来の打率4割は誕生するのだろうか。米メディアによるとチー60試合で打率4割をキープしていたのは2008年チッパー・ジョーンズ(ブレーブス)が最後だという。

 数字的に難しいのは、よく分かるが、シーズン途中の出場60試合を切り取ってみると、過去にはすごい記録がある。2004年のイチロー(マリナーズ)もその一人。同年は262安打のメジャー新記録を作り、3割7分2厘で2度目の首位打者となったシーズン、7月1日から9月6日までを切り取ると何と262打数121安打の4割6分1厘をマークしていた。その上を行くのが、1924年のロジャーズ・ホーンスビー(カージナルス)。7、8月で計60試合に出場し218打数106安打の打率4割8分6厘を打っていた。ちなみに1941年に大リーグ記録の56試合連続安打をマークしたジョー・ディマジオ(ヤンキース)の期間中の打率は4割8厘。それを考えればイチローやホーンスビーの打率がいかにすごいかがうかがえる。

 近代野球となった1900年以降のシーズン最高打率記録は1901年アスレチックスのナポレオン・ラジョイの4割2分6厘、短期での安打量産打者誕生ならその記録更新も夢ではないがさて。

 一方、防御率の記録は1914年レッドソックスのダッチ・レナードの0・96。日本プロ野球では戦前の1リーグ時代の10人を含め11人がマークした0点台の防御率、米国ではレナードしかマークしていない。

 59イニング連続無失点の記録を持つ1988年、ドジャースのオーレル・ハーシハイザーは、その直前の1試合含めても64イニングで0・28と今季の規定投球回(今季は60イニング)以上のイニングで快投を演じている。また、1968年のボブ・ギブソン(カージナルス)に至っては11試合連続完投勝利期間中に99イニング投げ防御率0・27という驚異的な数字も残した。

 シャーザーやストラスバーグのナショナルズの投手らに混じって、こちらの記録には、メジャー1年目の2014年最初の14試合(99回2/3)で防御率1・99のヤンキース・田中将大、昨季後半戦の11試合目まで2・44(66回1/3)だったカブスのダルビッシュ有あたりにもチャレンジしてほしいのだが。(蛭間 豊章=ベースボール・アナリスト)報知新聞社