レジェンドたちの視線 ソフトバンク栗原に、内川が重ねた大打者の面影

レジェンドたちの視線 ソフトバンク栗原に、内川が重ねた大打者の面影

タカ番記者コラム「好球筆打」

 ◆西武8-7ソフトバンク(27日、メットライフドーム)

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 久しぶりにお目にかかった。現役時代はホークスで主将を任され、引退後は侍ジャパンの監督も務めた小久保裕紀氏だ。27日はNHKで中継された西武対ホークスのテレビ解説のため、メットライフドームに来場されていた。

 新型コロナの影響もあり、最後にお会いしたのは2月の宮崎キャンプ中だったと記憶する。こちらは緊張から、いつにも増して背筋がピシッと伸びる中、開口一番「セイイチはどうしてる?」と尋ねられた。

 「セイイチ」とは他でもない、プロ3年目以来の開幕2軍スタートとなった内川聖一だ。自身の後に主将を受け継いだ後輩として、常に気に掛ける。現在は2軍戦の出場も始め、日に日に状態も上がっているようだと伝えると、安心したような表情を浮かべていた。

 話の流れで、その内川から一塁のポジションを奪い取った栗原について聞いてみた。要約すると、「この調子は、どこまで続くのか?」。すると小久保氏は「このまま行くやろ。だって、バッティングええもん」と即答した。要するに、ここまでの活躍は一過性のものではないという見方のようだ。

 現役時代は2041本の安打を放ち、413本もの本塁打を放った希代のスラッガーでもある。そんな小久保氏の「目」を裏切ってなるものかと、栗原はこの日も快音を響かせた。2打席目に放った今季1号2ラン。飛距離、打球速度、正確性とどれを取っても、すでに1軍主力クラスであることを証明し続けている。

 思い返せば、一塁のポジションを奪われた形にある内川も栗原の打撃をこう評していた。「打球がきれい。本塁打なんか全盛期の松中さんのような感じ。試合に出続ければ、しっかり結果を残すと思う」。練習試合期間中は調整に苦しみ、結果が出ず、自身のポジションを明け渡す格好となってしまったが、ようやく出てきた野手陣の新星には納得の高評価を与えていた。

 小久保、そして内川と、ともに2000安打以上を記録する名球会員がそろってお墨付きを与える栗原の打撃センス。どこまで上昇カーブを描くのか。データが集まり、結果を出し続けることが容易でないと思われた同一カード6連戦でも、この西武戦は5戦目までで打率3割8分1厘(21打数8安打)と苦にした様子がない。それだけに、今後の活躍が楽しみで仕方がない。 (石田泰隆)西日本スポーツ