何で点が入ってるの?甲子園騒然のドカベンプレー カメラマンもぼうぜん 済々黌VS鳴門

何で点が入ってるの?甲子園騒然のドカベンプレー カメラマンもぼうぜん 済々黌VS鳴門

 何で点が入ってるの? 2012年8月13日、全国高校野球選手権の済々黌(熊本)-鳴門(徳島)戦。珍しいプレーが甲子園を騒然とさせた。

【写真】熊本県屈指の進学校・済々黌高時代のソフトバンク大竹

 7回1死一、三塁、遊直併殺で3アウトチェンジと思いきや…。一塁に転送されてのアウトよりも済々黌三走のホームインが早く、鳴門側のアピールがなかったため得点が認められた。いわゆるルールブックの盲点、漫画「ドカベン」に元ネタがある頭脳プレーだった。

 私は完全に撮り逃した。本来ならば生還する三走と三塁側の済々黌ベンチを撮るべきだったが、レンズを一塁側に振っていた。鳴門ナインと同じくらいぼうぜんとし、後でデスクにこってり絞られた。「こんなプレー、知らなかったんです。実家にあったのは『ドカベン』じゃなく『野球狂の詩(うた)』だったんです」。そんな言い訳ができる状況ではなかった。今でも思い出すたびに吐き気がする。

 18年ぶりに出場した済々黌。先発は2年生エースで現ソフトバンクの大竹だった。当時の話をした際に「僕は無四球1失点完投だったのに、ドカベンプレーのことばかりであんまり取り上げてもらえなかった」とぽつり。

 彼の甲子園デビューを完投勝利で飾った一戦でもあった。 (軸丸雅訓)

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 西スポカメラマンが撮った決定的瞬間や記憶に残るシーンを集めた企画「お宝写真館」。取材時の思い出やエピソード、裏話などを随時、紹介します。 西日本スポーツ