慶大19年ぶり4度目V!郡司一発4打点&高橋佑3安打完封/神宮大会

 明治神宮野球大会決勝(20日、慶大8-0関大、神宮)決勝が行われ、大学の部は慶大(東京六大学)が関大(関西1)に8-0で快勝し、19年ぶり4度目の頂点に立った。中日にドラフト4位で指名された4番・郡司裕也捕手(4年)が一回に先制2ランを放つなど、2安打4打点をマークすると、先発の高橋佑樹投手(4年)は9回3安打で完封。4年生バッテリーの大活躍で、昭和、平成に続いて、令和最初の大会も優勝し、3時代で王者となった。

 今季限りで退任する大久保監督が夕焼けの神宮で舞った。東京六大学の優勝時は封印していた胴上げが日本一で実現した。先制弾を含む4打点の主将、郡司の瞳にも涙がにじんでいた。

 「最高の締めくくり。胴上げで見えた空はエモい(エモーショナルな感じがする、感情に訴えかけるものがあるの意)。慶応に入ってよかった」

 仙台育英高2年の秋にも明治神宮大会で優勝を経験している強打の捕手が、一回に先制2ランを放ち、八回には右前2点打。有終の美を飾った。

 慶大は近鉄、オリックスなどで通算40勝を挙げた山本省吾や西武とDeNAで通算389試合に登板した長田秀一郎らを擁した2000年以来、19年ぶり4度目の明治神宮大会優勝。1985(昭和60)年、92(平成4)年と00(同12)年に続き、令和最初の大会も制した。

 秋のリーグ戦で東京六大学野球史上14人目の三冠王に輝いた郡司は守備でも魅せた。先発左腕・高橋佑とのコンビで関大打線に七回まで走者を一人も許さず、3安打完封。中日D4位の捕手は「監督から、『捕手が試合を支配する』といわれてきて、自分は勝ち切れない野球人生かと思っていたが、この4年間で自信になった。大久保監督には感謝しきれない」とドラフト会議で指名漏れし、社会人野球に進む高橋佑と歓喜の抱擁を交わした。

 リーグ戦通算16勝。広島D1位の明大・森下(15勝)の上をいくエース左腕も「この日、勝つために負け続けてきたと思っていた。1年から目をかけてくれた大久保監督に恩返ししたかった」と感慨に浸った。

 大久保監督は今季で退任する。15年の就任時に公約に掲げた早慶戦の勝利、リーグ戦優勝、そして日本一の公約を、最後に達成できた。指揮官は、「控えの学生まで全員が妥協せずにやってくれた。最後に最高の試合をしてくれた。最高のギフトをくれた」と目を赤くした。

 創部は1888(明治21)年。東京六大学初優勝は1926(大正15)年春だった。昭和、平成、令和の3時代で日本一を達成した伝統校の応援歌「若き血」の♪陸の王者、慶応-が秋の神宮に強く、長くとどろいた。