11日にセンバツ臨時運営委員会。4日の大会会長、副会長コメントを振り返る

11日にセンバツ臨時運営委員会。4日の大会会長、副会長コメントを振り返る

 無観客試合での実施を準備しつつ、11日の臨時運営委員会で再度開催可否を協議することになった第92回選抜高等学校野球大会。その臨時運営委員会が迫ってきています。

 そこであらためて、4日の運営委員会と日本高等学校野球連盟の臨時会後に行われた記者会見冒頭の、丸山昌弘・大会会長(毎日新聞社社長)と八田英二・大会副会長(日本高等学校野球連盟会長)のコメントをおさらいしたいと思います。

丸山昌弘・大会会長(毎日新聞社社長)
 「大会会長、毎日新聞社長の丸山です。まずは大会会長の私から、今日の結論についてお話申し上げます。まず初めに、新型コロナウイルスによってお亡くなりになった方のご冥福をお祈り申し上げるとともに、罹患された皆様、感染拡大によって困難な状況におられる皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

 感染の拡大を食い止め、1日も早く流行を収束させることが急務となっている中、3月19日から開催予定の第92回選抜高校野球大会について、私たちは、スポーツ団体や医療関係者を含めて関係各方面と、あらゆる観点から議論してまいりました。その結果、感染のリスクをできるだけ排除し、選手たちに憧れの甲子園で何とかプレーさせてあげたいと考え、無観客試合を前提に準備を進めていただくことにしました。

 3月11日には、出場校の選手、指導者、その他関係者の感染防止策が万全か、新型コロナウイルスの蔓延状況、政府の各種措置などの内外状況を判断材料とし、開催の可否を再度協議する予定です。3月11日以降も外部環境の大きな変化によっては、開催中止の宣言も視野に入れております。

 無観客試合では観客だけではなく、応援団やご家族によるスタンドからの応援もご遠慮いただき、出場校から派遣していただく人数も最小限に絞っていただきます。具体的な対策といたしましては、開会式の中止、甲子園練習の中止、組み合わせ抽選会の主催者による代理抽選、出場校へのマスクの配布や消毒液の配備、取材ルールの見直し、選手の宿泊先の安全宣言などです。

 専門家の意見も聞きながら、詳細は3月11日までにつめます。いずれにせよ、選手をはじめ、大会に関わる全ての方々の安全のために、万全を期したいと思います。選手はもちろん、ご家族や学校関係者の皆様、地元やファンの皆様にご理解とご協力をいただき、意義のある大会となりますよう。引き続き努力してまいります。」

八田英二・大会副会長(日本高等学校野球連盟会長)
 「高野連会長の八田でございます。第92回選抜高校野球大会、このような新型コロナウイルス感染の状況下でどのようにするか。私ども高野連関係者、教育関係者、色々と議論を積み重ねてまいりました。そして日々刻々と変わる情勢のもとで、開催ができるのかできないのか。

 あるいは、いつ決断すれば良いのか。色々と検討を重ねてまいりました。その後、毎日新聞社様ともお話をして、ようやく、今決断をするのではなくて、3月11日、それまでに一番大事な球児の感染予防対策ができるのか、関係者の感染予防対策が万全にできるのか。

 そして3月11日の外部の新型コロナウイルスの状況拡大、行政の色々な対策、これを勘案して、11日に一つの判断をしたい。その間、各出場校に関しては、無観客試合ということで準備を進めていただきたいという結論に至ったわけでございます。

 このようなところの裏には、やはり球児の甲子園でプレーをしたいアツい思いに何とか私どもが知恵を出し合い、工夫をして、しかも感染予防と球児の健康を最大限配慮しながらできないものか。これをあと1週間努力を続けていきたい。

 そのような思いから今回の結論に至ったわけでございます。この1週間、私どもにとりまして、感染防止対策に関して、当然外部の情報、状況も把握し、最大限の努力を尽くしたいと考えています。

 開催中止という一つの決定もできるかもわかりません。ただもう1週間、球児の夢の実現のためには、私ども力を尽くしたい。そのような思いから、このような決定に至ったわけでございます。皆様のご理解をぜひともお願いしたいと思います。」

 丸山大会会長からは、「選手たちに憧れの甲子園で何とかプレーさせてあげたいと考え」という言葉、八田大会副会長からは、「球児の甲子園でプレーをしたいアツい思いに何とか私どもが知恵を出し合い、工夫をして、しかも感染予防と球児の健康を最大限配慮しながらできないものか。もう1週間、球児の夢の実現のためには、私ども力を尽くしたい。」という言葉が出ました。その後の記者質問の回答にも、「球児の夢」という言葉が何度も出ています。

 大会の開催可否を決めるのは、世間ではなく、球児でもなく、出場校関係者でもなく、あくまでも主催者です。よって、決まったことには、どんな声があろうとも、尊重するべきだと考えます。

 ただしそのためには、会見で述べられたように、リスクをどこまで少なくできるか。正直言うと、出場校の関西への移動、大会中の試合がない日の練習、職業がそれぞれにあって大会中にも仕事をしながら休日にジャッジしている審判など、挙げだすとキリがありません。リスクは0にできるということはありません。その中でどこまでの対策を講じられるか。11日の協議の行方を見守りたいと思います。 松倉 雄太