プレミア12、韓国撃破で10年ぶり“侍ジャパン”世界一! “大炎上”置き土産に…山口俊、メジャー挑戦へ

引用元:夕刊フジ

 プレミア12で17日に韓国との決勝戦(東京ドーム)を制し、10年ぶりの世界一の歓喜に沸く侍ジャパン。先発で1回3失点KOされた山口俊投手(32)=巨人=が、試合後にポスティングシステムによる今オフの米大リーグ挑戦の意向を明らかにした。

 日本シリーズまで投げ抜いたタフネス右腕は、今大会でも大一番を任されてきた。1次ラウンド初戦のベネズエラ(5日=台湾・桃園)、2次ラウンド初戦の豪州戦(11日=ZOZOマリン)、そしてこの日の決戦だ。

 ■登板3試合9イニングで防御率6.00

 メジャーへの思いを胸に秘めつつアピールの場としたかったが、3試合で9イニングを投げ防御率6・00と振るわず。特にこの日は2本塁打を浴び、初回3失点KOと惨憺たる結果に。代表関係者は「むしろ2本目を打たれてよかった。代える決断ができたから。もし続投していたら、もう2、3点取られていたかも」とバッサリだった。

 17日深夜、歓喜のシャンパンファイト後に「これから球団とは交渉していくことになります」とポスティング移籍の意向を認めた山口。さすがに大炎上の直後とあってバツの悪さは否めないが、かねてから温めてきた夢に挑む決意は固い。

 巨人は上原(今季途中に現役引退)の再三の直訴をはねのけるなど、ポスティング移籍を頑として認めてこなかった。だが編成権を持つ原監督が今月上旬、「かたくなにダメというのもおかしな話」と注目発言。「すごく頑張って頑張って、ジャイアンツで一生懸命やったと。で、私の夢はこう(メジャー挑戦)なんだと。これは結果としてないとはいえない」と軟化の姿勢を見せていた。

 山口は2016年オフにDeNAからFAとなり、巨人と3年総額10億円の大型契約(推定)。だが移籍1年目から、海外移籍を検討する事態となった。シーズン中に酒に酔って深夜の病院で暴力沙汰。謹慎中に球団側がクビをちらつかせたため、アジア各国も含めた移籍先を探したのだ。

 ■ポスティング実現なら来オフは菅野も?

 数億円規模の罰金を科せられて巨人に残留も、契約年数まで1年短縮。昨季は先発でスタートしながら、終盤は抑えに回るフル回転で、新たに2年契約を結んだ。今季は腰痛に苦しむ菅野に代わり、エース級の働きを見せて投手部門3冠。この激動の3年間を「すごく頑張って頑張って、ジャイアンツで一生懸命やった」とみるかは、意見の分かれるところだが、巨人は容認する見通しだ。

 日本一奪回を目指すチームには大きな痛手となるが、山口でポスティングの前例ができれば、やはりメジャー志向の菅野が来年オフ、夢をかなえるハードルが格段に下がるのは間違いない。