阪神の新助っ人ボーアに期待高まるが… 球団もマスコミも“バースの再来”の幻想捨てよ!

引用元:夕刊フジ
阪神の新助っ人ボーアに期待高まるが… 球団もマスコミも“バースの再来”の幻想捨てよ!

 昨季も貧打にあえいだ阪神に、新たな主砲候補として加入したジャスティン・ボーア内野手(31)=前エンゼルス。期待値は日増しに高まるばかりだが…。

【写真】元キャスターの美人奥さんと共に笑顔いっぱいのボーア

 沖縄・宜野座での春季キャンプも折り返しの13日。3度目のシート打撃で右腕・秋山から引っ張った打球は、逆風を切り裂き右中間の芝生席へ。5日のシート打撃に続き、2本目の本塁打だ。

 ボーアは「80パーセントくらいの力で打った。自分のスイングを心掛けた」と冷静に振り返ったが、矢野監督はファウルで粘った末のアーチに「価値があるよ」とご満悦だった。

 本塁打が出にくい甲子園を本拠地とするチームにとって、長打力のある外国人野手の獲得は常に最重要補強ポイント。大きな体でゆったりと構える新助っ人を、1985年にチームを日本一へ牽引した伝説の打者になぞらえて、「バースの再来!!」などと景気のいい文字が関西のスポーツメディアでは躍っている。

 だが、ライバル球団の編成担当者は「マスコミ、チーム両方そうだけど、いつまで“バースの幻想”を追い求めているの? だから強くならないんだよ」と冷ややか。確かに30年以上たつが、いまだ“再来”はない。

 さらに「40発も50発も打てる助っ人なんて獲得するのは容易ではない。まして左打者に不利な浜風が吹く甲子園で、それを実現するのはハードルが高い。球団も分かっているはずだけど、どうも世論に引っ張られてしまうよね。編成もそこを根本的に変えないと、また打線低迷の二の舞いを演じるよ」とバッサリだ。

 やはり春季キャンプ中の実戦で打ちまくった新加入のロサリオが、「救世主」とあがめられたのはわずか2年前のこと。シーズンに入るとパッタリと打てず、虎党の希望がへし折られたのは記憶に新しい。負の歴史に終止符を打つためには、ボーアに慎重を期した評価が求められる。(山戸英州)