離脱の秋山80人分の侍酒樽準備、日本酒ファイトだ

引用元:日刊スポーツ

侍ジャパンがプレミア12初制覇のあかつきに、離脱した秋山翔吾外野手(31)とともに祝杯を挙げる。14日、チームは完全休養日とし、東京ドームでは16日のスーパーラウンド(SR)韓国戦(東京ドーム)で先発する岸がただ一人、調整。同戦で勝てば決勝進出が決まる。骨折でチームを離れた秋山は初優勝を信じ、選手・スタッフら80人分の“侍酒樽”を準備。シャンパンファイトならぬ、日本酒ファイトで祝福する。

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稲葉監督が大会前に言っていた。「一番悔しいのは翔吾。世界一になってシャンパンファイトにきてもらって、一緒に喜べるように頑張りましょう!」。右足第4趾(薬指)基節骨骨折で離脱する秋山を気遣い、ミーティングで侍たちにげきを飛ばした。指揮官の粋な計らいに秋山も応える。プレミア12初制覇を信じ、勝利の美酒を一緒に味わうため、シャンパンファイトに侍の絵が施されたキンシ正宗の「侍日本」ミニ酒樽を自腹で80人分準備する。

東京に戦いの場を移したSRでは、ここまで全試合球場へ観戦に訪れ、ともに戦ってきた。チームも離脱直後の強化試合カナダ戦(1日)から、ベンチに秋山の55番のユニホーム掲げている。試合開始前には、山崎がそのユニホームに手を添え勝利を願うシーンもあった。チームは米国戦こそ落としたものの、13日のメキシコ戦で快勝を決め、決勝進出に王手をかけた。

選ばれし侍が集い、力を結集する場所。それが侍ジャパン。秋山は離脱直後、「そこでやることに意義を感じてプレーする。ファンの方もそういう姿を見て応援してくれる。侍ジャパンというものを人ごとのように見ることはできない」と胸の内を明かした。ともに戦い、ともに喜ぶ-。日本代表の一員として、勝利の美酒をともにかわす。

10年前、09年WBCで世界一になった原監督は、シャンパンファイトで言った。「本当におまえさんたちは、強い侍になった!」。試合を重ねるたびにたくましさを増す稲葉ジャパン。あと2勝。強い侍となって、日本酒ファイトで歓喜の輪をつくる。