巨人・戸郷が食事にため息…山口流の食トレに悪戦苦闘中

巨人・戸郷が食事にため息…山口流の食トレに悪戦苦闘中

 【球界ここだけの話】太れない…。そんなうらやましい体質が悩みの食の細い人は、プロ野球の世界にもいる。巨人・戸郷翔征投手(19)は、巨人からポスティングシステムを利用して米大リーグ、ブルージェイズへの移籍が決まった山口俊投手(32)の沖縄合同自主トレに弟子入り志願し、今月4日から帯同している。

 「今はなんとかしがみついている状態。離脱しないようにしたいです」と話すのは、走り込みや地獄のウエートトレーニングの話ではない。昨季、高卒1年目で1勝を挙げた期待の右腕が最も気合をぶつけているのは“食トレ”の時間だ。

 「食事が練習よりハード。(自分は)体を見て分かる通り、もともと食べないタイプで食事が苦手な方なので…。俊さんといくと食べる量が何倍もあるので。ついていくのが大変です」

 187センチ、73キロと細身の19歳は、187センチ、98キロの頑丈な体で昨年チーム最多の170イニングを投げた山口にあこがれ、食生活もまねることを自身に課した。自主トレ前から、ラーメンやバナナの間食で胃袋を鍛えてきたつもりだったが、元力士の谷嵐を父に持つ先輩右腕の通常の食事量が想像を超えていた。

 沖縄入り初日、4日の夜に自主トレメンバーで行った焼肉店では、戸郷だけユッケなどの前菜でお腹いっぱいに。一方で山口はそこから焼肉をスタート。戸郷は「今から焼き物!?」と衝撃を受けつつ“限界突破”して肉に食らいついた。翌日の昼食は1人500グラムのステーキ。「ため息をつきながら食べました。最後、みんなに笑われながら」と激闘を振り返った。

 同行している育成右腕の山川と与那原も「(戸郷は)走り込みの時は一番、涼しい顔をして軽々と走り続けるのに、食う時は一人だけ肩で『ハアハア』と息をしている」と声をそろえた。山口も「頑張って食べていると思う。無理はしないでいいんだけどね」とまな弟子の奮闘を認めている。

 戸郷の目標体重は5キロ増の78キロ。「ウエートトレーニングで鍛えて、相手をねじ伏せる直球を投げたい」。シーズン開幕を迎えるころには、一回り大きくなった姿を見せてくれるはずだ。(谷川直之)